変わることは善であり、変わらないことは悪であるという考え方について

たまには、と、わたしの個人的な考え方というか、生き方の指針みたいな話をしてみます。
「正しいことを主張するよ!」というのではなくて(笑)、わたしが個人的に選んでいる生き方や思想(?)考え方について語る回です。

あえてまとめず、心の赴くままに書いています。

IMG_4699-001
横浜、野毛にあった日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」の跡地です。来年、ここにリニューアルオープンするそうです。
変わらないけど、変わっていくものとして写真をここに載せました

まあ表題のとおりなんですが……

わたし、昔から「変わらないことは悪だ」と思い続けてきました。他人様が変わらない選択をするのは構わないのですけども、自分が「変わらない」ことは耐え難いと感じる方です。

反面、「変わることは善」と考えているんですよ。絶対的な善。

占い師になって今は、正確には「変わることは必然」だと思っています。善とか悪とかじゃなくて、人間、勝手に変わっちゃうのかな、と。

例えば、古い友人と話がかみ合わなくなった時。ああ、まあしょうがないよね、お互い変わるもんだしと思います。
以前楽しんでいた趣味が、なんだか最近楽しめないなあと思った時。ああ、まあしょうがないよね、そりゃ飽きたりもするもんだし、と思います。
物事ってそういうものだから。変わるものだから、と、すっぱり諦めますね。

あんまり、一つのことに、しがみつかないようにしています

ある意味、ひとつのことにこだわることをリスクだと考えているんだと思います。ひとつのことに力を集結させると確かに強く太くなりますけど、世の中に「絶対」はないですからね…。何が起こるか分かりませんし。
例えば、毎日毎晩バイオリンの練習をして、めちゃくちゃ上達して、コンクールで優勝したとしても。交通事故で腕を失って技術を失う可能性だってあります。「絶対」はないです。

というか、昔から一つのもの・ことに集中するのが怖かったというか、リスクとして考えていたような気がします。一つのことに力を投資するより、分散投資してリスク分散してましたね(笑)。

学生時代の友達のグループも、ひとつだけに属しているんじゃなくて、ふたつに属していたり。なんかはみ出しているようでいて、複数のグループに属しているような立ち位置でいました。意識したわけじゃなく、そういう風な生き方を選んでいました。

なのでご相談を受けた時に「変わる」ムーブで考えがちです

いつでも「変わることができる」ように。そういう生き方を選んできたので、
占い師としてご相談を受けた時にも、良い方にいかに変わっていくかという方向性で考えがちです。だから、「ずっとこのまま現状維持がよい」とか「ずっと変わりたくない、ここに留まりたい!」というお気持ちの方には、ご期待に沿えないこともあると思っています。

戦いたくない方や戦う気が無い方に、うっかり武器を渡してしまうことがあります。そんなミスマッチすることもあるかと思うので、先に謝っておきます(笑)。

「欲しいものが泥の中に埋まってるんだけど、どうしたら?」とご相談を受けたら「自分で泥の中に手ェ突っ込んで探してください。探すポイントは教えますし、手袋や道具もお渡しします」とアドバイスしてしまいます。藤井シクロはそういう占い師です。

そして「これしかない」は無いと思ってます

それから、占い師またはコンサルタントとしては、ご相談者さんを「自分の知ってる型にあてはめない」ようにしています。
確かにパターンとか類型はありますよ。ありますけど、安易にあてはめて、可能性を狭めてしまうのはもったいないなあという思いがあります。

だから、占いがお好きな方で「わたしって○○だから」とか、ご自分に枠をはめたがる方たいへん多くて、お気持ちもすごく分かるのですけども。
やっぱり、人間ってそれほど易々と枠にハマるもんでもないと思ってしまうのですね。
とくに「わたしって○○だから」の○○のところにネガティヴなものが入る場合は、自ら危ない橋を渡らずに済むようにあえてネガティヴに思い込んでるのかな~と思ってしまいますね。

変わる、んですよ、人は。
ちゃんと、変わる。

だから、よい方にご自分の人生が変わっていくように、うまく「思い込んで」いけたらいいなと思いますよ。ね、そうしましょうよ。

変わらないことは「居つく」こと、なのかな、と

本日の話題は気の赴くままに書いているのですが、最後に「居つく」の話を。

宮本武蔵が言ったとかで、武道でよく出てくるワード「居つく」。
これは、試合中などに動けなくなることを指していまして。恐怖を感じたり、次の手を躊躇した、どう動いたら分からない等々の理由で、動けなくなっちゃうことを「居つく」というのですね。

で、試合や殺し合いで動けなくなったら、もう死ぬしかないじゃないですか。
要するに、これ、やっちゃダメなこと、なんですよ。
変わらないでいることは、これと同じなのかなとぼんやり思っています。変わらないでいると、本当に動けなくなってバッサリやられてしまうかもしれません。

居つかず、居ついているようでいても、動いている。

それが、しなやかに人生をいきるための、ちょっとしたコツなのかもしれませんね。
藤井も武道の達人のように、動いている女になるべく、毎日バタバタともがいて動きまわって生きています。

みっともないかもしれませんが、バッサリやられるよりはと思っている今日このごろです(笑)。