シウマイ弁当をやむにやまれず、手づかみで食べようかどうか迷った話

今日はピンチに陥った話です。ほんとうに唐突にやってくるんですよね、トラブルって。わたしは日常的にピンチに遭遇することが多いです。で、混乱したとき考えたことって、あとから考えてみるとオカシイことが多くて面白いので、今日はそんな話をしようかと思います。

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話は弁当を買って電車に乗った時から始まった

冒頭に書いたように、この日は崎陽軒のシューマイ弁当を買ったんですよ。
ちょっと遠出のお仕事があり長い時間を東海道線に乗るので、ちょうどお昼時だったので、
グリーン車に乗ってゆっくりシューマイ弁当でも食べながら目的地に向かおうかなと思ったわけです。

で、横浜駅から電車乗って食べようと思ってシウマイ弁当の蓋を開けたときに、
ハッと気がついたわけです。

箸がない、と。

きれいに並んだご飯と焼売を見つめながら、これはとんでもないことが起こったぞ、と思いました。大ピンチです。
なんてことだ。弁当を買うときに店員さんにちょっと聞きたいことがあって話しかけてしまったので、それで気をとられた店員さんが、箸を入れ忘れたのではないかと思ったわけです。箸がないなんて……まさかのトラブルです。

電車はもう発進しました。降りて売店でもらうわけにはいきません。
この後仕事があります。遅れるわけにはいかないので電車を一度降りて次に乗るという選択肢は取りにくく、弁当食べないわけにもいかないです。
朝ご飯をちゃんと食べてなかったので、かなりお腹が空いていました。
我慢するという選択肢もありません。

こんな時、皆さんでしたらどうしますか?

私は真っ先に考えました。
このシウマイ弁当、手づかみで食べることができるだろうかと。

もうすぐ50歳になるって言うのに、私は一番最初にそれを思いついたわけです(笑)。
幸いにして、グリーン車には、ほとんど人が乗っていませんでした。人目は気にしなくてよさそうです。

それなら、手で食べる事はできるんじゃなかろうかと思ったのです。インドでは皆さんで手で食べます。世界的に見て手で食べる文化は別に珍しくありません。

それに「このピンチを脱するために、箸を使わずにシウマイ弁当を食べる」という行為は、もし本当に実行したら良いネタになるでは? と、思ったのです。
わたしの人生の1ページに「箸がなかったので、シウマイ弁当を手で食べてしまった」という体験を追加しても悪くないな、とまで思ってしまったのです。

そこまで考えて、ほんとにどうしようか迷ったんですけど、
ダメ元でもう一度パッケージを見直したら箸ありました。笑

箸ありました。

箸、あったんです

もうなんだよ~って、皆様は思ったと思うんですが、
わたしは心底ホッとしましたよ(笑)。
本当に本当に安堵しました。今年一番ぐらい嬉しかったですね。

でもですね、ここで箸が見つかったからよかったんですけど、箸がほんとに見つからなかったら、わたし、多分ほんとに箸を使わずにシウマイ弁当食べてたと思います。
周りの乗客や、乗務員さんの目を盗んで手づかみで食べましたね。

だって、箸が見つかる前に、人生に新しい1ページを追加してもいいかなと思っちゃったんですもん。
もうイメージしちゃったんですもの。その光景を。

一度イメージしちゃうと「まあ、いいか」ってなっちゃうんですよね。

「やっべ~、これどうする?」ってなった時は

こういう「嫌なことだけど、やらないとピンチを脱せられない」という時。
みなさんはたぶん、わたしほどのスピードで「人生に新しい1ページを追加してもいいかな」って思わないと思うんですよ。
もうちょっと悩むか、どうにかするか考えると思います。

これって何かなと思ったら、わたしはたぶん、覚悟を決めるまでのスピードが早いってことだと思うんですね。
なんで早くなったのかというと、それは、覚悟を決める機会が多いから。
覚悟を決めるまでの心理的ハードルが低いってことなんですよ。たぶん。

それが行動力につながるわけです。(よく人に「行動力がある」って言われます)
これは危険を伴うことでもあるので、もちろん全ての人にオススメできることではないんですけども。でも、危険をやりすごす力って言うのは、危険に近くないと身に着かないんですよね…。

「やっべ~、どうする」からの「仕方ない、やるか」で、
けっこう数々のトラブルを脱してきたように思うのです。

本業のイベント企画&実行で、もういつも「やっべ~、これどうする」ですよ(笑)。
いちおう言い訳すると、わたしの企画力が無いわけではなくて。多人数が関わり、上下関係がないメンバー間で、プロジェクトを進める時は、そうそう簡単に思い通りにいかないものなのです。
「最初に言っといたのに」とか「え、何で変わってるんですか」とか、しょっちゅうですよ。
いちいち気にしてても始まらないので、「仕方ない。あれしてこれしてリカバリして、進めるか」ってなるんですよね。

みなさんも人生に気軽な1ページを

で、この話どういうオチになるかというと。
シウマイ弁当の箸が無かったら手づかみで食べてみるのも乙ですよ、という話ではなくて(笑)、

ヤバイと思った時に「こりゃ仕方ない、やるか」と覚悟を決めていくと。そうした小さく覚悟を決めることを重ねると動じなくなるし、人生いいことあるかもよ、という話を言いたかったのでした。

* * *

んまあ、しかし。

今考えると、シウマイ弁当にほんとうに箸がついてなかったとして、わたしがどうしたかというと、
あのシウマイ弁当の木の蓋あるじゃないすか。あれでスプーンをつくって食べたと思います。木目に沿って、手でも簡単に裂ける感じですもん。

さすがに手づかみはしないと思いますw。
なんだよ、さっき覚悟決めたって言ったくせに、やっぱり覚悟決めてねーじゃん、ってツッコまれるかもしれませんが、そりゃ良策を思いつくなら、そっちを選びますよ。

人生、しなやかに生きないと、ですよ(笑)。