藤井はいちおうタロットカードもできるんですよ。易やる前はタロットカードでした。
今やらないのは、タロットカードが嫌いになったというより易の方がしっくりくるからなのですが、
今にして思うと、タロットカードの逆位置をうまく解釈できないところもあったんですね。
逆位置の解釈って難しいです。
すらすらと判断するには、年齢(と経験)が足りなかっただけかしれませんが(笑)。
その前にタロットカードの逆位置とは
そもそもの話をしますと、タロットカードは正しい位置に出た時は、カードの持っている本来の意味を読むわけなのですが、逆さまの位置に出た時は「逆位置」と言って、本来の意味が反対になったり、ねじれたり、良くない意味として解釈するというルールがあります。
これが若かりしわたしには難しかったのです。
本来の意味の反対? 過剰? ねじれ? 悪い意味?
例えば「皇帝/Emperor」のカードがあります。(一番左のやつ)
このカードは「支配」とか「権力」を指すカードなのですが、
これが逆位置になったらどうなるのかというと、
支配の逆だから、「支配される」? とか、過剰な支配だから「過保護」とか?
支配がよくない意味、だから「腐敗政治」とか?
まあいろんな解釈ができるので、分かんなくなったんですよね…。
善とは何か、悪とは何か、が分からなくなる
そもそも人間にとって善とか悪とかで解釈してもしょうがないような気がするというか、
長所と短所みたいなもんで。
人間って善であり悪であるというものだと思うんですよね。
だから「良い」という特性であれば、反面「悪い」側面も持ってるものだし。
悪いことしててもうっかり良いことしちゃったり。良いことしてても、うっかり悪いことしちゃったりするのが人間だと思うのですよね。
本質は一つである、と見ればいい
つまり、タロットカードの逆位置を見ようと思ったら、カードの本質は一つだとして解釈すればいいんですよね。
今ならそういう抽象的なとらえ方ができるんですが、若い時はそういう考え方が難しかったので、
(このカードはコレ! このカードが逆になったらコレ! とハッキリしてないと無理だった)
タロットカード難しかったんですよ。
「死神/Death」には、死とかリセットとか停止とかいう意味があるわけでそれが本質なわけです。
だから裏側には動き出す、とかスタートするとかいう概念もあるわけです。
そういう風に見ていけばいいんすよね。
若いころに、もっと柔軟に考えることができていたら、タロットカード極めることができていたかも
ですね。
今日はそんな余談でした。
このタロットカード、モダンなデザインで大好きなんですけども。
特に好きなのがこの三枚。
「吊られた男/The Hanged Man」なんかスーツのおじさん座ってて宙ぶらりん、みたいな。
好きだな…。