まわりにもっといい住処があるのに雨漏りの家に住み続ける人の話

生きにくそうな人って、お話しているとご自分で人生のハードルを上げているんじゃないかと思える時があり。今日はそんなお話です。

周りの人よりハードルを高く設定しているから生きにくいんじゃないか

先日Twitterでつぶやいたこの件なんですけどもね。

見出しのとおりなんですけど「自分でハードル上げてるから、生きづらいんじゃない?」って本当に思ったんです。

少し言葉足らずなところを補足すると、もちろん現在でも「毎朝、通勤電車が止まっていないか事前に確認する」世界線も存在してると思いますよ。それは否定的な意味ではなく、それこそエッセンシャルワーカーの業態では存在するでしょうね。

ここで言いたかったのは、わたしとその相手の方の周囲の世界線が「駅に着くまでに電車が遅れていることに気付かなかったことを、ミスとは考えない世界」であるのに、その方がそこに住んでいないということなんです。
だって我々、エッセンシャルワーカーじゃないですし、わたしの方は電車が遅れた影響を受けてるんですもの。そのことについて上司から「駅に着く前に調べなかったのか!」なんて叱責されること無いですもの。
この世界線では、それは明らかにミスではないんです。

つまり、その方は「毎朝、通勤電車が止まっていないか事前に確認する」世界線に住む必要がないのにそこに住んでるってことなんです。
それを言いたかったんです。

そこに住まなくていいんじゃないかと思うのですが……

つまるところ、

住む必要がないところに住んでるから、生きづらいんじゃないんすか? ということを問いたいのです。

例えばこういう例え話で説明します。
雨漏りがする家に住んでいる人がいて、周りには住める家が空いていて家賃も十分に払えます。
でもその人は雨漏りがする家に住み続けているんです。

何しろ雨漏りがする家ですから、住みにくいです。
雨が降ったら家のものが濡れます。困りますし、不快でしょうね。
その方は辛そうに言います「家が雨漏りするので辛い…」

話を聞くわたし「???」です。
「え? 辛いのは、雨漏りする家に住んでいるからでは?」と思ってしまいます。

すぐ隣に住める家があるんです。空いてるんです。
なのに、その方はわざわざ雨漏りする家に住むんです。

「ここじゃないと住めない」のは本当にそう?

こうしたケースの時に「そこ雨漏りしてるわけだから、雨漏りしないところに引っ越してみたら」と勧めると、たいてい「ここじゃないと住めないから」っておっしゃるんですよね。

「なんでそこじゃないと駄目なんすか?」って理詰めで詰めていくこともできるんです。引っ越しにかかるコストをどう捻出するか、とかね。問題点をひとつひとつ潰していけばいいんです。
正直、雨漏りの家に住み続ける理由なんかないですよ(笑)。どうやって移動するかスケジューリングすればいいし、そういうこと理詰めでやっていけばいいんです。

でも(!)納得されないことが多いんですよね。
なんで理詰めでもご理解いただけないのか。ズバリ言っちゃうけど怒らないでくださいね。
その理由はですね……。

雨漏りの家を選びたいから(!!!)

なんですよね。

言い換えると「雨漏りしてても今の家がいい!」ってことで、「雨漏りしてて、自分が直さないと家が壊れちゃうから」とか「雨漏りしてても、自分はこの家に住まなきゃいけないから」とか「雨漏りは確かにひどいけど、自分には他の家に住む力がないから」とか。

だいたいそのような理由を挙げられるんじゃないかと思います。

いなくてもいい場所には、いなくてもいい

とはいえ、確かに住み替えるのはハードルが高いところもあります。

だからこの「家」の例で説明するとちょっと話を重たく感じられるかもしれないですね。
なので、本日はこの話はこれぐらいにします。

(たぶんさまざまな反論があるとおもうのですが、論点が散らかるので、この文章内では雨漏りのある家に住み続ける方の気持ちに寄り添う話をあえて書いていません。その辺の話はおいおい書いていこうと思います)

話を最初の「毎朝、通勤電車が止まっていないか事前に確認する」世界線に戻して、
もっと日常的にハードルが低いところから世界線を越えていきましょうよ、というオチにもっていきます。

要は、ですよ。
いなくてもいい場所にいなくてもいいんですよ。

日常的に「~~で辛い」と思うことがあった時に、それが、どこかに留まることにより発生しているのかどうか考えてみるといいと思うんですね。
もっとスッキリした言い方をすると、

あなたがしているその我慢、必要な我慢ですか?

ってご自分に問うてみるといいと思うんです。
自分のしている「我慢を疑う」ってみるんです。

もしかして、ご自分がしている我慢はあんまり意味がない我慢かもしれません。

雨漏りの例で書いた「雨漏りしてるけど自分がなんとかしなきゃ」に反論しちゃうと、「雨漏りしてるんだから、あなたがいなくても、やがて壊れます」ってことなんですよ。無駄に我慢しちゃってる可能性があるってことです。

ここまで書いて自分にも「あっ」とブーメランで刺さる部分もある話で(笑)。
人間、だれしも、そういうところあるんすよね。

毎日がんばらず、ちょっとずつ、要らん我慢を捨てていけるといいですよね。
そんな話でした。