

六本木の美術館「21_21 DESIGN SIGHT」に、「ゴミうんち展」をを観に行ってきました。
現代美術で、排泄物とリサイクルをテーマにした展示があるということで、ちょっと時間がある時に出かけてきまして、良かったですよ。
わたしは現代美術の展覧会観に行くが好きで、面白そうなものは時間をつくって観に行くようにしていまして。なんでかっていうと、本コラムタイトルのとおり。いい意味で「狂ってる」ものを観るのが好きだからです。
東洋占術で言うと、ゴミうんちは「五黄土星」ですけどね
まず展覧会の概要を、公式サイトから引用させていただきます。
ゴミうんち展
https://www.2121designsight.jp/program/pooploop/
本展では、身の回りから宇宙までを見渡し、さまざまな「ゴミうんち」を扱います。そして、ゴミうんちを含む世界の循環を「pooploop」と捉えます。これまで目を背けてきた存在にもう一度向き合うと、社会問題だけではないさまざまな側面が見えてきました。すぐ燃やすのでも水に流すのでもなく、じっくり観察し、単純化せずに新しい態度で向き合うと、語りきれないほどの不思議や好奇心に出合えました。ゴミうんちという新しい概念をきっかけに、人工物のデザインも同じようにできないのかと考えた本展は、世界の循環に向き合う実験の場でもあります。決して止まることのないこの世界。欠けていたパーツがピタリとはまると、きっと新たなループが巡りはじめます。
排泄物とリサイクルがテーマの本展は、東洋占術的にはすごく「五黄土星」っぽいですね。
会場には、例のやつとリサイクルをテーマにした作品が並びます
まあ、そんなことはさておき、ですよ(笑)。
展示物はそれほど多くもなく、規模の小さい展覧会ではありました。
うんちをテーマにしたものもありますが、排泄物をテーマとして、絵を描く時に筆等を洗って捨ててしまう液を、映像作品にしている方もいました。
こういうの、確かに眺めてると飽きないですよね…。

例のやつを漆で固めて像にするとは……
で、まあ、わたしが一番インパクトを感じ、展覧会に来た目的を果たせた作品群を紹介します。



こちらですね。
これ黒い動物の像、なんだと思います? なんか動物の像だな…と思って、近づいて説明を見てみると…。
動物の糞を作者自ら収集して、形をそのまま生かして漆で固めて、像にしたと書いてありました。マジなの?
壁一面の大きなゴールドのパネルは、ミミズの糞塚を集めてきてそのまま陶器みたいに焼成して敷き詰めたらしいです。作者自ら採集し、と書いてあります。ヤバいですね(笑)
うんち集めて漆で固めた像は、犬とロバと鹿がありました。鹿なんか奈良で集めてきたんですかね…。図体のわりにうんちが丸っこくて小さいから、作るの苦労したんじゃないかしら。
この展覧会の中では分かりやすい部類かとは思うのですが、あえて言わせていただくと、やっぱこれらがインパクトありましたね。3つとも同じ作家で 井原宏蕗さんという方の作品です。すごくいい意味で「狂ってる」(笑)
現代美術はこういう狂った感性に出会えるのが楽しいですね。
五黄土星について
東洋占術の視点でもお話ししておくと。
五黄土星のテーマは、まさに「ゴミうんち」です。
五黄土星は、方向転換するためのリセットを表します。ごみ=役に立たないもの、残りカスばかりになるとリセットがかかる。次に動き出すための土壌ができるわけです。
「古いもの」というとよく二黒土星との比較になるんですが、二黒土星は「まだ使える」ものを表します。だからリサイクル品とかがそうですね。直したら使えるやつ。
でも五黄土星は「このままではもう使えない」ものを表します。うんちですね(笑)。うんちはそのまま同じ機能を期待して使うことはできないですよね。肥料になるのは、違う機能を期待されてのことです。
だから、人間の身体の中に入って役目を終えて養分も何もなくなったカスがうんちであり、人間はたぶん、うんちを排出することで次に進むための土壌づくりをしているんだと思います。
どうですか、そんなことを考えてみると深淵ですね~。うんちの世界。
おまけ
帰りがけにランチしたベトナム料理のカレーが異様に美味かったです。
フォーナム
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13037383/
東京ミッドタウンのガレリアの地下1階にあります。
六本木にしては、フードコート風のちょっとチープ感ある店内でしたが、その分お値段もリーズナブルでしたね。
写真のランチは1400円とかでした。
チキンカレーが辛くなくて甘くて美味しかったです。ベトナムのカレーって「あれ? タイでなく?」とか思ったんですが、わりと歴史は古いみたいです。タイカレー流行ってってからベトナムも、みたいなノリではないようです。
インドやタイのカレーが辛いと思う方にはオススメかもですね。
まあとにかく、美味しかったです。
