ちょっと出雲大社行ったら、すごい「西」まみれを体験できた話

新しいステージに上る家族がいたため、3月の春分前後の日程で、ちょっと家族旅行に行ってきたのです。特に深い意味もなく島根です。出雲大社です。そうしたらですよ、ものすごく西・西・西なエリアだったので(もちろん東京から見ても真西なんですが)すごかったので今日はその話をします。

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出雲大社です。人が映り込んでいたので、雑に消してあります(笑)

島根についてみたら、なんかほんとに「西」だらけでした。

家族に神社大好きな人がいましてね(笑)。ひとまず出雲大社を目的のひとつにしまして、あとは適当です。で、行ってみたら、とにかく「西」だらけでした。

西というのは、易でいうと、です。九星でいうと「七赤金星」ですね。

どういう意味があるかというと、自分が以前つくった象意表をお見せするとこんな感じでして。

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いや、ほんとにこの手のものがたくさんありました。

続いて、写真でお見せしましょう

 

空港には「縁結び」なんてサブタイトル(?)つけていて(①)、島根はとにかく”若い女性マーケティング”がすごいです。めちゃくちゃ若い女性に向いた商売しています。

お土産屋さんとかに、縁結びとか恋愛成就とかのグッズ(②)や、石鹸に化粧品、若い女性が好みそうなグッズがたくさんありました。
そして行く先々で、若い女性だらけでした。だいたい女性2人で行動している人が多かったですね。

駅などにあるパンフレットも、一冊まるごと若い女性向けのものとかザラです。温泉とくれば、美肌効果がどうのこうの、ですし。マーケティングの方向性が、若い女性にまっすぐです。
出雲大社エリアは、本当に若い女性に人気あるし、引き寄せる力があるんだなと思いました。

で、陶器です(③)
七赤金星の象意のひとつである陶器・うつわですね。すごく産業が盛んみたいです。
というのは道を歩いていると、家の屋根瓦がピカピカに新しくなっているところが目に付くんです。関東地方では屋根瓦ってほとんど見なくなってますけど、島根ではまだまだ全盛でした。屋根瓦がない家の方が少ない。
写真は「平田一式飾り」という郷土芸術で、器とか日用品を針金でくくって人形や何やらつくるというものだそうです。陶器です、器です。
これも「西」で「七赤」のもの。

④は博物館の写真ですね(撮影OKでした)島根県立古代出雲歴史博物館です。
出雲エリアで出土した品々を展示しているのですが、これ、青銅の剣ですね。350本だったか出土していると書いてありました。
昔から、こうした金属加工技術をもっていて、それで他の地域を圧倒していたのでしょう。
剣です、金です、「七赤」です(笑)。

西の神髄、夕日

そして最後に。夕日です(⑤)

宍道湖も有名なのは、日の出ではなく夕日です。
出雲は夕日を愛でるところなんです。それというのも……

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大国主命の像なんですが、彼は西の海からやってきた金色の玉を受け取るんですね。
それはパネルに説明がありまして……。

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大国主命は、海からきた「幸魂奇魂」を得て神性を獲得したというようなことが書いてあります。

海から来た、玉ですよ(!)

出雲の国でいうところの海は、真西にあります。
つまり、西から来た玉とは、夕日のことなんじゃないでしょうか?

朝でもなくて昼でもなくて、力を十分に貯めた夕日なんですね。
その夕日のパワーを受け取る。
これぞまさに「西」です。

占いで言うところのだったり七赤金星だったりする概念の、まさにそのものですね。

ここに本丸があったな、と思わせてくれるものでした。
これだけ強力な物語があれば、エリア全体が「西」まみれになるのも納得です。

ある意味「どこかに、いい恋人になる人いないかしら~」と思っている若い女性に最適の場所ですね。人気が出るのも分かりました。

おまけ

あと、アメリカの日本庭園専門誌で「日本一の庭園」とされている、足立美術館にも行きました。わたし庭が好きなので。

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行ってみて良かったですけど、実のところnot for meでした(笑)。わたしにはちょっとピンと来なかった。

……というのは、あまりに人工的な美でありすぎる、というか。
もうちょっと、人がつくってる感を弱めて欲しいというか。
そんな気持ちになったからです。

まあ、創立者が自分の故郷を振興しようとして、何もない平地にドーンと作った庭園だから、仕方ないのかも。
そのアメリカのなんちゃら誌には出てこないですけど、わたしには京都の小さなお寺の庭園の方が、ずっとずっとグッときますね。人工っぽさが、ほどよく緩和されているから。

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要するに美しすぎて、ちょっとつまらなかったのです。

でも、ですよ。それは、実際に足立美術館に足を運んでみて初めて分かったことなので。
だからこそ、行ってみて本当に良かったなあと思いました。

この旅行で、実際に写真撮ってみて楽しかったのは、こういう写真でした。↓↓

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自然のままに椿が落ちて、朽ちている様子を見て。
あっこれは撮らねばと思って撮りました。

こういう写真を好んでると、精神状態ヤバいんじゃないかと思われがちなんですが、
わりと元気なのでご安心ください。

この朽ちた椿の花が、なんか美しいなあと思ってしまったのです。
こういうのを美しいと思う人はあまり居ないと思うので、単にその概念を独り占めしたかっただけかもしれません(笑)。

でも、ちょっとお気に入りの1枚になりました。

おしまい。